死後事務委任契約と遺言書の違いを分かりやすく解説

死後事務委任契約と遺言書の違い

終活に関する手続きは、専門用語なども多くわかりにくいものもたくさんあります。
例えば「死後事務委任契約」と「遺言書」の違いについて説明できますか。
どちらも書面のようなもので残しておくものですし、あなたの意向を伝える手段でもあります。
似ている役割を持っているので、なかには混同している人もいるかもしれません。
死後事務委任契約と遺言にはどんな違いがあるのか、詳しく紹介していきたいと思います。

遺言書にはどんな役割があるの?

遺言書

誰もが一度は聞いたことがある言葉ではありますが
意外とその違いについて把握できていない人も少なくあります。
遺言書とは、主に「財産の相続」「財産の処分」に関して伝えるための書類になります。
具体的に「何を」「誰に」「どのぐらい」渡すのかを記載しているものでもあり
大切な財産について記載しているものになります。

相続においては重要なことになると思います。
ただし、葬儀、お墓(納骨)、死後事務手続きなどを遺言書に記載しておいても
対象外になるため法的な手続きは発生しません。
こうした事務作業は死後事務委任契約に記載することで
正式に委任契約を結ぶことになります。

終活

遺言書については、あなたの思いを形にするうえでの重要な役割を担っています。
財産部分などお金に関することは、どうしてもトラブルになりやすいものです。
そのため、遺言を残しておくことで、相続人同士の余計なトラブルを防ぎます。
また、相続人以外にも財産を渡したいケースもあると思います。

例えば「お世話をしてくれた人にお礼としてお金を渡したい」なんてときは
遺言書に記載しておきます。
お礼をしたいと思っていても、相続人でない場合は受け取ることもできません。
遺言書を専門家のもとで作り、公正証書にしておくことで
より法的な意味を持った書類になり、信憑性も高まります。

死後事務委任契約にはどんな役割があるの?

死後事務委任契約

次に死後事務委任契約についての役割には、どんなものがあるのか説明します。
死後の事務手続きを委任したい委任者と受任者で契約を結びます。
そのため、亡くなったあとに、事前の契約に基づき、手続きを行うようになります。
元気なうちにしか契約ができないため、認知症などで判断力が低下する前に
契約を済ませておく必要があります。

死後事務は、想定している以上に、行わなくてはいけないこともたくさんあります。
事前に考えられる事務作業のすべてを委任することもありますし
そのなかの一部を委任することもあります。
遺言書は財産をどうするのかがメインになりますが、その他の事務的なことを
死後事務委任契約で担うと考えておくとわかりやすいと思います。
両者でできることとできないことがあるため、片方だけの準備になってしまうと
すべてを担えるわけではありません。

死後事務委任契約

死後事務委任契約には、葬儀の方法や埋葬の方法を指定する人もいます。
また光熱費の解約や、病院や介護施設の解約手続き、遺品整理など幅広い内容が含まれてきます。
自分が亡くなったあとに、こうした事務作業で親族に負担をかけたくない人もいると思います。

また、家族がすでに他界しているなど、頼れる身内がいない人にとっても
重要なポイントになってくるのではないでしょうか。
亡くなったあと、賃貸に住んでいた人の場合、管理会社に亡くなった旨を連絡して
退去費用の確認、遺品整理、公的年金などの解約も含め
やらなくてはいけないこともたくさんあります。

期限が決められていることも多いので、後回しにするのも難しく
早めに手続が必要になることもあります。
こうしたそれぞれの置かれている状況によっても
必要な手続きなども変わってくると思います。

遺言書と死後事務委任契約の両方の準備をしておこう

死後事務委任契約

おひとりさまなど、身寄りのいない人の場合は特に
遺言書や死後事務委任契約の両方の準備を進めておくと安心です。
終活や生前整理などの話を耳にすることも増え
他人事ではないなと感じている人もいると思います。
どこまで進めておけば、不安を解消できるのか
はじめてのことばかりで戸惑うこともあるのではないでしょうか。

終活といっても、とても幅広いので死後事務委任契約や
遺言書なども含め両方の契約を考えておきましょう。
老後の漠然とした不安も、こうした準備次第でいくらか解消することができます。
もしものことがあったらどうしよう…と悩む前に
できる準備をしておくことも大切です。

まとめ

死後事務委任契約と遺言書の違いなど
知っているようなつもりになっていたかもしれません。
それぞれが異なる役割を持っているからこそ
それを把握したうえでの手続きが必要になってきます。
遺言書はあくまでも財産などのお金に関すること
死後事務委任契約は亡くなったあとの事務作業等を委任するものなど
似ているようで違うものです。どちらも大切なものだからこそ
しっかりと準備を進めていけるようにしてくださいね。

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