死後事務委任契約で残されたペットと賃貸契約の解除手続き

死後事務委任契約で残されたペットと賃貸契約の解除手続き

死後事務委任契約を考えている人のなかには
賃貸暮らしで犬を飼っている人もいると思います。
そもそもどこまでの内容を、死後事務委任契約として
委任できるのかも気になるところですよね。
ペットは大切な家族だからこそ、自分にもしものことがあったときを考えると
手続きなどを委任できる相手がいると安心です。
死後事務委任契約でできることと、そうでないことも含めて
一緒に説明していきたいと思います。

死後事務委任契約でできることとは

死後事務委任契約

死後事務委任契約について考えるうえで
まずは基本となるできることを把握しておきましょう。
本来であれば亡くなった遺族などが行う、手続き関係を委任できる制度です。
すでに親族関係で亡くなった人がいれば
死後事務の大変さを理解しているかもしれません。
亡くなった人に身寄りがないケースや、疎遠なときに手続きを行う人が必要になります。

死後事務委任契約は法律で禁じられているもの以外は、すべて委任できます。

  • 葬儀や埋葬などの手配、連絡
  • 相続人関係者に対しての連絡
  • 墓石の準備や菩提寺の確認
  • デジタル遺品の整理や、データの削除
  • 死亡届を提出する
  • 公的年金などの受給停止手続き

など、幅広い内容を委任できます。

なかでも死亡届などは、亡くなった場所によっても異なりますが
病院等で発行してもらい、それを葬儀社に提出しないと
埋葬などの手続きができないケースもあります。
委任者が亡くなったときは、すぐに手続きが必要になることもたくさんあり
それぞれにどのぐらいの期限が決められているのかも含め、確認しておくと安心です。

死後事務委任契約でできる意外なこと

死後事務委任契約でできる意外なこと

死後事務委任契約は、さまざまなことを委任できますが
基本的に財産などの法律的な部分は受けられないと決められています。
そのため、相続関係を任せてしまうと、伝えていたとはいえ
あなたの意向を成立させるのも難しくなってしまいます。
死後事務委任契約でできる意外なできることを、ピックアップして紹介します。

賃貸契約関係の手続き

賃貸契約関係の手続き

あなたが賃貸契約の借家に住んでいる場合、亡くなったあとに
やらなくてはいけないことがたくさんあります。
管理人(管理会社)にとっても、早く次の人に部屋を貸したいこともあり
優先的に片付ける必要も出てきます。

  • 亡くなったことの連絡
  • 管理会社にいつまでに明け渡す必要があるのか確認
  • 家賃や更新費用などの滞納はないか確認
  • 部屋の中を片付け、引き渡しをするための準備
  • 引き渡し時の立ち会い
  • 隣近所に挨拶まわり

など、ちょっとあげただけでもたくさんあります。

月の途中だった場合、日割の家賃もかかりますし
できるだけ早く家を片付ける必要が出てきます。
ただし、家のなかには相続品なども紛れている可能性があります。
相続人との立ち会いでの作業が必要になるケースも多く
思っている以上に時間がかかります。
賃貸に住んでいる場合は、何かあったときの連絡先として管理会社などの
番号もわかるようにまとめておくと、いざというときに探す手間も省けますし
借りていた側にとっても、気持ちよく解約ができるようになります。

ペット関係の手続き

ペット関係の手続き

あなたがペットを飼っていた場合、その手続も死後事務委任契約で行うことができます。
ペットと言っても種類によっても違います。
すぐに引き取り手が見つかるようなケースもあれば探さないと難しいケースもあります。
引き取り手が見つからないときは、保護団体などもありますが
できるだけ親族で引き取るなど、ペットのお世話が中途半端な状態にならないように
生前にできるだけ探しておけるようにしましょう。

ペットにとっても家族が亡くなっているわけですし、寂しい思いをすることもあります。
また、すぐに引き取り手が見つからないときは
一時的に家で預かることも可能性として考えられます。
高齢の世代でもペットを飼う人が増えていますし
手続き関係も死後事務委任契約に必ず記載しておきましょう。

何も記載がないと、ペットをどう扱っていいのか困ることになります。
死後事務委任契約を結んだあとに、ペットを飼った場合も
必ず追記しておくなど、お互いの認識している範囲が
違うことのないように準備しておきましょう。

まとめ

死後事務委任契約はいろいろな内容を幅広くカバーしてくれる契約です。
自分が亡くなったあとに、事務手続き関係を誰に任せたらいいのか
悩む人も少なくないと思います。
想像しているよりも大変ですし、慣れない作業で戸惑うこともたくさんあります。
また、財産に分類されるのかどうかわからず、死後事務委任契約に
記載してもいいのか迷っている事由もあるかもしれません。
専門家などに相談しつつ、死後事務委任契約を結んでおけば
抜けのない契約書が仕上がるはずです。
もしものことがあったときに、賃貸物件の解約や片付け、ペットの引き取り手なども含め
安心して任せられる状態にしておきたいものですね。

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